店舗解体・原状回復の費用相場｜坪単価はいくら？

「仙台で店舗を閉店・移転することになったけど、解体費用ってどれくらいかかるの？」

そんな不安を抱えている飲食店オーナーや企業の総務担当者の方は多いのではないでしょうか。

2025年現在、建設業界全体の人件費上昇や産業廃棄物の処理コスト増加により、店舗解体・原状回復工事の費用相場は上昇傾向にあります。特に仙台市は東北の商業中心地として店舗数も多く、解体工事の需要が高まっています。

しかし、解体費用は業態や店舗の状態によって大きく異なるのが実情です。飲食店とオフィス、美容室では必要な工事内容も費用も全く違います。

この記事では、仙台市で店舗解体・原状回復をお考えの方に向けて、業態別の費用相場やスケルトン解体と内装解体の違い、費用を抑えるコツまで詳しく解説します。

【業態別】仙台市の店舗解体費用の相場（坪単価目安）

店舗解体の費用は、「坪単価 × 店舗の坪数」で概算することができます。ただし、業態によって撤去すべき設備や内装の複雑さが異なるため、坪単価には大きな幅があります。

以下は、仙台市での店舗解体費用の目安です。

業態	内装解体の坪単価	スケルトン解体の坪単価	20坪の場合の費用目安
飲食店（居酒屋・レストラン）	2.5万円〜5万円	3万円〜7万円	50万円〜140万円
美容室・サロン	2万円〜4万円	3万円〜5万円	40万円〜100万円
オフィス・事務所	1.5万円〜3万円	2万円〜4万円	30万円〜80万円
小売・物販店	1.5万円〜3.5万円	2万円〜4.5万円	30万円〜90万円

※上記はあくまで目安です。実際の費用は現地調査後の見積もりで確定します。

飲食店（居酒屋・レストラン）が高額になる理由

飲食店は店舗解体の中で最も費用がかさみやすい業態です。その理由は以下の通りです。

• 厨房機器の撤去：業務用冷蔵庫、コンロ、フライヤーなど大型機器の搬出
• グリストラップの処理：油脂分離槽の清掃・撤去に専門作業が必要
• 排気ダクトの解体：焼肉店やラーメン店など換気設備が複雑な場合は特に高額
• 給排水管の撤去：厨房の配管撤去や防水処理

特に焼肉店のように無煙ロースターや複雑なダクト設備がある場合、坪単価が通常より2〜3万円高くなることもあります。

美容室・サロンの解体で注意すべきポイント

美容室やエステサロンは、一見シンプルに見えても水回りの工事が多い点に注意が必要です。

• シャンプー台の撤去：給排水管の切断・キャップ止め作業
• 個室間仕切りの解体：プライベートルームが多いと手間がかかる
• 床材の剥がし：水回り周辺の防水層まで撤去が必要な場合も

オフィス・事務所は比較的安価

オフィスの原状回復は、他の業態と比べて比較的費用を抑えやすい傾向にあります。

• パーテーション撤去がメインの作業
• OAフロアの解体：配線と床材の撤去
• 特殊設備が少ない：サーバールームなど特殊な設備がなければシンプル

ただし、高層ビルでエレベーターが使えない時間帯に作業する場合や、夜間・休日作業が必要な場合は割増料金が発生します。

小売・物販店は造作棚の量で変動

アパレルショップや雑貨店などの小売店は、造作棚や什器の量によって費用が大きく変わります。

• 壁面什器や陳列棚が多いと撤去・廃棄費用が増加
• コンビニなどは冷蔵ショーケースの撤去費用も必要
• 間仕切りが少なければ比較的安価に収まる

「スケルトン解体」と「内装解体（原状回復）」の費用の違い

店舗を退去する際、どこまで解体するかによって工事の種類と費用が変わります。まずはこの違いを正しく理解しましょう。

スケルトン解体とは

スケルトン解体は、コンクリートの打ちっぱなし状態（躯体のみの状態）に戻す工事です。

内装解体（原状回復）とは

内装解体は、オーナー指定の範囲のみを解体する工事です。

B工事とC工事の違いに注意

テナント退去時の工事には、「B工事」と「C工事」という区分があります。この違いを知らないと、予想外の高額請求につながることがあります。

工事区分	費用負担	業者選定	特徴
B工事	テナント	オーナー指定	空調・防災設備など建物に関わる部分。業者を選べないため高額になりやすい
C工事	テナント	テナント自由	内装・什器など専有部分。相見積もりで費用を抑えられる

重要ポイント：退去前に必ず賃貸借契約書の工事区分表を確認しましょう。B工事に分類されている項目は、オーナー指定業者しか工事できないため、費用交渉が難しい場合があります。

C工事に分類される部分は、自分で業者を選んで相見積もりを取ることで、費用を大幅に抑えられる可能性があります。

仙台で店舗解体費用を安く抑える3つのコツ

店舗解体は決して安い工事ではありませんが、以下のポイントを押さえることで費用を数万円〜数十万円節約できる可能性があります。

1. 残置物（不用品）は事前に自分たちで処分する

解体業者に不用品の処分まで依頼すると、産業廃棄物としての処理費用が発生します。これは一般ごみの処理より高額です。

2. 解体専門業者に直接依頼する

不動産会社やビル管理会社を経由して解体業者を紹介してもらうと、中間マージン（紹介手数料）が発生することがあります。

解体工事の専門業者に直接問い合わせ・見積もり依頼することで、この中間コストをカットできます。

• 複数の業者から相見積もりを取る
• 見積書の項目を細かくチェックする（「一式」表記には要注意）
• 産廃処理のマニフェスト（管理票）発行の有無を確認する

3. 余裕を持ったスケジュールで依頼する

退去期限ギリギリの依頼は、特急料金や深夜・早朝作業の割増が発生するリスクがあります。

• 契約終了の2〜3ヶ月前には業者選定を開始
• 繁忙期（3月・9月の年度末）を避けると費用を抑えやすい
• 近隣店舗への配慮が必要な場合、日中の通常作業で済むようスケジュール調整

仙台の店舗解体なら「店舗テナント解体業者110番」にお任せください

仙台市内で店舗の解体・原状回復工事をお考えなら、地域密着の専門業者にご相談ください。

「他社の見積もりが高いと感じる」「費用の内訳がよくわからない」という方も、お気軽にご相談ください。セカンドオピニオンとして見積もり内容のアドバイスも可能です。

まとめ：仙台市の店舗解体費用を正確に把握するには現地調査が必須

この記事では、仙台市における店舗解体・原状回復工事の費用相場について解説しました。

坪単価はあくまで目安です。実際の費用は店舗の状態や立地条件、解体範囲によって変動します。正確な金額を知るためには、専門業者による現地調査と見積もりが不可欠です。